今回はソフィア・コッポラ監督の映画「マリーアントワネット」について書きたいと思います。前の記事で「マリーアントワネットの日記」を読んだ感想などを書かせていただきましたが、これを読んだ方にはぜひこの映画も見てほしいなと思います。
映画「マリー・アントワネット」
この映画はマリーアントワネットの結婚前からヴェルサイユ脱出までを描いた映画です。
感想
学生の頃の私の感想
私がこの映画を初めて見たのは学生のころで、映画の公開のキャンペーン記事みたいなものが雑誌のCanCamでおススメされていたから見ました。確か、その時は衣装がとてもかわいい、マカロンおしゃれ、絶対見るべきみたいな売り出し方だったと思います。CanCamだったからかもしれませんが。おぼろげな記憶ですので違ったらすみません。
その時の感想としては、女優さんもかわいいし、確かに衣装もかわいい。ピンクだし華やかだし。でも、だから?何の映画だったの?中途半端なところで終わるのはなぜ?という感じでした。
今の私の感想
今回、前回のブログで書いた「マリーアントワネットの日記」をきっかけに気になってもう一度みてみました。
なんということでしょう。こんなに深い話だったなんて。女性の悲哀が描かれた作品でした。
例えば
14歳で政略結婚で敵国に嫁いだけど、夫は自分に興味をもたず、宮廷の中は敵だらけ。
母親からは子どもはまだかと手紙が何通も届く。自分の立場を心配してくれてると分かっていてもどうにもならない。そうこうしているうちに後に結婚した義理の妹に先に子どもができて泣き崩れる。とか。
学生の頃にはきっと子ども過ぎて私には意味が分からなかったセリフのない描写がすごく理解できました。
ラストも昔はなんでこんな中途半端なところで終わるのかと思っていましたが、今は、確かにここで終わりだなと納得のラストでした。
もちろん「マリーアントワネットの日記」を読んでいたから理解できた側面もあると思いますが、昔はお子様だったんだなと少し感慨深く思いました。